追記その5~旅の写真~

 僕は写真の素人だけれど,自分が旅をする中で写真について思ったことを書き並べてみます。

① カメラ選び
 旅の中である程度写真を本気で撮ろうと思っている人だったら,一眼レフを持っていった方がいいんじゃないかと思う。僕は今回さんざん迷った末にコンパクトデジカメを選んだけど,やっぱり無理してでも一眼レフを買っておけばよかったと後悔した。せっかく普段行かないような場所に行って頑張って写真を撮っても,あとでプリントしたときにカメラの性能の限界を見せつけられてがっかり,ということもあった。もちろん一眼レフはかさばるし,目立つので盗難にも気を付けないといけないけれど。

 僕が持っていったのはCanonのPower Shot (A710IS)という機種。コンパクトデジカメの中では上位機種で,露出補正や色補正だけではなく,絞りやシャッタースピードのマニュアル調節もできる。よくできたカメラだし,性能と価格や持ち運びの利便性を考えると非常にバランスが取れている。でも画質を突き詰めると,やっぱりどう逆立ちしても一眼レフにはかなわない。(コンパクトデジカメの中では,本当にいいカメラだとは思うのだけれど。)

 デジタルカメラの性能と言うと大抵の人はまず画素数と考えるかもしれないし,これはこれで大切な要素だけれど,実際には画素数だけ増えても,レンズや画像処理ソフトの性能が低ければせっかくの高画素数が活かせない。
 特にコンパクトカメラの場合,サイズの制約のせいでレンズにしわ寄せがきているような気がする。絞りの調節範囲が狭いことも重なって,被写界深度(ピントが合う範囲)もほとんど調整できない。

 ただし,水中写真を撮るときだけはコンパクトカメラが重宝する。何といっても,一眼レフカメラ用の防水ケースは高いし,大きい。万が一浸水したときの被害も桁違い。


②写真の本
 写真の撮り方なんて人それぞれだし,好きなように撮ればいいのだけれど,やっぱり美しい写真を撮るにはある程度のテクニックを知っておくといいと思う。また,プロの優れた写真を見るのはとても参考になる。
 そういう意味で,僕が一番よく読んだ本は,「ナショナル ジオグラフィック プロの撮り方」(日経ナショナル ジオグラフィック社刊)という本。初心者向けの手引書としては最高の本なんじゃないかと思う。丁寧な説明と,ナショナルジオグラフィック誌の写真家たちによる素晴らしいお手本が満載。
 写真に関して全般的に説明した一冊のほかに,風景写真編や人物写真編,モノクロ写真編など,テーマ別の本もある。ちょっと分厚くて重いのが難点(このおかげで旅には持っていけなかった)だけれど,その分印刷の質は高い。


③カメラは常に持ち歩く
 シャッターチャンスはいつどこに転がっているかわからない! アッと思ったときにはもう被写体が動いてしまうこともよくある。動きのない風景写真にしても,今日と明日では天気が変わってしまうこともあるので,「また明日の同じ時刻に撮ればいいや」という考え方は禁物。

 写真を本気で撮るなら,カメラは常に持ち歩くべし。僕の場合は,テレコンバータ(着脱式の望遠レンズ)や三脚,偏光フィルタなどもよく使ったので,出歩くときは常に一式をウエストポーチに入れて身に着けていた。


④マナーや規則に気をつける
 普段の生活の中で,見知らぬ人からいきなりカメラを向けられたら嫌な気持ちになることもあるはず。いくら旅先でも,人の写真を撮るときは相手の了解を得るようにしよう。また,イスラム圏では男性が女性の写真を撮ると問題になることもある。現地の価値観は尊重しよう。他にも,インドなどでは不用意に写真を撮ると高額の“チップ”を要求されることもある。

 気をつけないといけないのは,国によっては空港や鉄道関連施設などが撮影禁止になっている場合があること。インドなどは結構厳しいし,ウズベキスタンではタシケントの地下鉄でカメラを持ち歩いているだけで職務質問されることがあるらしい。軍事施設の撮影はもってのほか。

⑤データのバックアップ
 撮った写真はこまめにバックアップしよう。カメラは壊れても盗られても買い換えれば済むけれど,なくなった写真データは決して戻ってこない。旅が長い場合,できればバックアップも二重に取っておいた方がいいと思う。旅行者の多い場所ではたいてい,インターネットカフェでCDやDVDへのデータバックアップをやってくれる。
[PR]
by Asirope2 | 2007-10-23 15:29
<< その後のAsirope 追記その4~旅の小道具~ >>