毎日がお祭り

 ビシュケクではサクラゲストハウスというところに泊まっている。ここは去年も泊まったところで,今まで旅の中で泊まってきた宿の中でも,居心地のよさは極め付けだ。ここにいるとあっという間に日が過ぎていく。他の旅行者も同じで,数週間とか1ヶ月とかいう長期滞在者も多い。

 去年ここに来たときはオーナー夫妻の子供のさくらちゃん(当時1歳)が既に看板娘になっていたけど,今年は更に看板娘が増えた。僕が到着する1週間ほど前に,二人目の女の子のそらちゃんが生まれたのだ。オーナー夫妻は子供の面倒を見るだけでも大変だと思うのだけれど,相変わらず旅行者に対しても親切にしてくれていて,居心地のよさは全く変わらない。
 下の写真は,キルギス伝統のカルパック帽をかぶった(かぶせられた)さくらちゃん。
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 このサクラゲストハウスにはキッチンがあるので,自炊好きの僕はここで日本食を作って食べるのを楽しみにしていた。キルギスに到着したその日に,もうざるそばを作っていたくらいだ。新しいコンロが入って去年より使い勝手の良くなったキッチンで,あっという間に僕の自炊生活はエスカレートしていった。
 朝起きてご飯を(鍋で)炊くのは文字通り朝飯前。中国と国境を接するキルギスでは,味噌や醤油などの食材が簡単に手に入る。日本人旅行者と日本食パーティーを開くようになるのに時間はかからなかった。

 今ここにいる旅行者の中には料理好きも多く,何人かで分担して作れば献立も豊かになる。料理をしない人も買出しや野菜の皮むきを手伝ったりしながらみんなでご飯を作る。ある日のメニューはこんな感じ。

 ・豆腐の味噌汁
 ・きゅうりとなすの浅漬け
 ・キャベツと豚肉の味噌炒め
 ・肉じゃが
 ・炊き込みご飯


 キルギスまで行って何をやってるんだと言われるかも知れないけれど,ここにいるのは半年とか1年とか,人によっては何年も旅を続けているような旅行者ばかり。しかもわざわざキルギスのような国にやって来るのは筋金入りの旅行者たちばかりなので,日本食をつつきながらみんなでワイワイやるのは話も盛り上がり,この上なく楽しいのだ。


 そして,ソン・コルから帰った翌日はこのサクラゲストハウスのオープン1周年記念パーティーだった。オーナー夫妻を入れて10人以上の料理を,宿泊者全員の総力戦で作ることになった。
 この日のメニュー;

 ・味噌汁
 ・きゅうりの浅漬け
 ・豆腐田楽
 ・ポテトサラダ
 ・鶏の唐揚げ
 ・炊き込みご飯

 前の献立と半分くらいメニューが共通しているけど,みんな好きなので気にしない。この日はバザールで鶏肉を5キロ買った。他にも大量に野菜を買い込み,午後からの下ごしらえは人海戦術。いざ調理が始まるとキッチンは戦場と化した。普段はオーナー夫妻が使う母屋のキッチンも借りて全員で奮闘すること5時間,遂にサクラ1周年特別コースが完成した。
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 この日はちょっと頑張りすぎた。ここに泊まっている旅行者には自転車で旅をしている人も多く,そういう人達は良く食べるので普段なら作った料理がすぐになくなるのに,この日は余りのボリュームにさすがに食べきれないほどだった。もっとも,翌朝には残ったものもきれいさっぱりなくなっていたけれど。


 そして1周年パーティーの翌日は,前日の料理疲れもどこへやら,またまたバザールへ買い出しに行き,牛肉3.5キロと野菜を買ってきた。この日のメニューはすき焼き。去年ここで何度も作ったので,ここでの僕の代名詞のようになってしまっていたメニューだ。
 すき焼きは一品で済むので,肉さえ切ってしまえばあとは簡単。とはいえ,キルギスでは肉は塊でしか売っていないので,3.5キロを切り刻むのは結構たいへんだ。3人がかりで1時間近くかけて切った。日本のようにきれいな薄切りにはならないけれど,キルギスの牛肉は味が濃いので,多少厚めの方がえって肉の味が堪能できるのだ。

 この日はちょうど,翌日出発予定の旅行者が誕生日だったので,誕生日パーティーと歓送会を兼ねたような形になった。気合を入れて作ったすき焼きも幸い好評だったようできれいになくなった。うっかりしていて写真を撮り忘れたのが残念。


 ついでに今まで作った主なメニューを列挙すると,豚生姜焼き,豚の冷しゃぶ,親子丼,鶏ガラだしのにら玉スープなど。

 そんなこんなで,毎日お祭りのような日々を送っている。
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by Asirope2 | 2007-07-21 16:54 | キルギス
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